ハカリウリマルシェ、というイベントにお邪魔してきた。
その名の通り、そのマルシェでは量り売りでの販売をしている。
手ぶらで来た人は、その場で容器をもらったり買ったりして、
欲しい商品を容器に入れて持ち帰るのだ。
もともと量り売りと知っていく私たちのような者は、
事前にいろんな容器を持参していく。
タッパー、新聞紙、紙袋、ビニール袋、ジッパー付き袋、風呂敷、空き瓶、など。
量り売りの良さは、
・少量でも欲しい分だけ購入できる
・包装が無いので、環境に優しい
・容器は洗って何度も使えるのでエコである
などだろうか。
昭和の頃の買い物がそれだと思う。
お豆腐屋さんが近所に来れば、ボウルなどをもって買いに行く、ということ。
今は過剰包装が当たり前になってしまったが、
中身を使う時にはその包装はゴミになるだけ。もちろん二次利用もするかもしれないが、最後結局ゴミになる。
容器を持参することは、今の時代の私たちにしたらめんどくさいこと。
予め、サイズや購入するものを考えていることもあるだろうし、多めに容器も持参しなくてはならないのでかさばってしまう。
でも、そのまま冷蔵庫にしまえたり、お試しでほんの少しだけ買うことが出来る事は、エコ以外の利点もあるのではないか。
ゴミを出さない、エコ、環境に優しい、循環型社会、などを意識している人達が、
量り売りスタイルを取り入れていることもあり、
販売している商品自体も、環境に配慮した、人間の身体にも優しいものが多い。
そして、そういう取り組みをしている人達は、どんな世の中になったらいいか、考えている人が多いので、心からその商品を大切に生産している。
それは購入時の対応ですぐにわかる。
興味のある商品について質問を投げかけると、とても丁寧に詳しく教えてくれるのだ。
それは自信の表れでもあり、想いを込めて制作したものを欲しいと思ってくれる人がいることに感謝もしてくれている。
そうなると買う側もとても興味が沸くし、欲しくなる。
気づけはいろんなものを購入していた。
なにより、生産者さん達との会話が本当に楽しい。
いろんな情報、知らなかったことなども知れる喜びもあるし、
こういう取り組みをしている人が目の前にいるという感動もある。
きっと、身体にも環境にも優しいものを作ることは、効率とは対極のことで、
手間もかかり、失敗も多いことだろう。
だからこそ、こうして自らが販売しているのなら、買い手に色々伝えたい思いがあるのも当然の事。
ほんと、尊敬でしかないです。
その後、ランチをしたお店が、まさに対極の対応でおどろいたのだが。
これからの世の中、二極化が進むと聞いていたが、まさにそのとおりになっていて。
どちらも正義なんだろうけれど。
だから自分と対極側を否定することはない。
だから対極側もこちらを否定しないでほしい。
お互いの存在を尊重し合える世の中になりたいものだ。