優しい目で人を見ること。
忘れがち。
なんだか、クサクサしているのは、私だけじゃない。
というか、私はなにもクサクサする理由がないのに。
もともとの心が冷たいのかな。
冷たい人だと自分でも前から自覚している。
忘れない出来事としては、
高校の部活の話し合いの場でのこと。
私は当時高2かな。
同級生の男子が部活を辞めたいという。
理由は何だったか忘れたが。
その際に部員全員で話し合いとなった。
今思えば、なんで??と思うのだが。。。
彼が退部をすることについて、一人一人意見を言うことになり。
私は
「辞めたいなら辞めてもいいと思う。残念だけど」
というようなことを言った。
だって辞めたいんでしょ、無理にとどめたら逆に彼を苦しめるだろうから。
そう思ってのことだけど、私には当時発言する力が無く、緊張感(人前で発言するだけで)のほうがだいぶ大きかった記憶がある。
その後。順番に発言していく中で、一人の女性の先輩が
「さっき、辞めたらいいって意見があったけど、それは冷たいと思います」
と言われた。
私は結局最後にもう一度発言させてもらい、
さっきはやめてもいいと言ったが、やめてほしいわけじゃない。
と弁解したのだった。。。
この出来事はショックとして記憶に残っている。
多分、私の意見は私の意見で間違っていないし、否定されるものではないはず。
それを、否定して私の性格まで勝手に決めつけた先輩のほうが断然おかしい。と今ならわかる。
が、その当時の私は、
・冷たい人と言われた
・彼が辞めることを何とも思っていないと思われている
・先輩から言われた
・嫌われてしまうかもしれない
そんな思いが巡っていたと思う。
結局彼は、部活をそのまますぐやめた。
この話し合い自体がまずもっておかしいのに。
私の時代は、仲間が辞めるなんて!引き止めなきゃ!彼に辞めてほしくないよ!
という熱い時代。
というか、大所帯の部活で、同じセクションにいない人にとっては
彼がいてもいなくても、部活に支障はないし、
私も同級生とはいえ。ほぼ会話したことないし。
そんな状況でも、幼児教育の中でいじめはいけない、とか、
ひとにやさしく、とか、仲間は大切に、とかの想いがねじれた形で現れたのが
この話し合いだったような気がする。
その後私は大学時代も社会人時代も、
一見クールだけど優しくて面白いね。
と言われることが多い。
クールに見えるのは、上がり目のせいだと思っている。
人見知りで自分から話しかけないから、親しみやすくないキャラだから、だと思う。
それで、良かったと思う。
苦手な人からも親しげに話しかけられたら、私はつらい。
知っている仲間だけに、私のことをわかってもらえればいい。
私が好きな人に好きになってもらいたい。
それだけなのだ。
もういい年を取って、そんな感じに生きている。
そんな環境にいたから。そうならざるを得なかったからかもしれない。
他の生き方もできたかもしれない。
でもまぁ、いいじゃないか。